小学低学年の叢生、乳歯癒合歯、出っ歯を治療している小1女子の症例

治療前①小学1年生:初診
前歯の生え変わり中で、出っ歯になってきていて大人の歯が生える隙間が足りません。
右下CBは癒合歯ですが32はあります。上唇が突出しています。
*成長期モノブロック装置スタート(ファンクショナルアプライアンス)

成長期モノブロック装置

治療中➁小学2年生:成長期モノブロック装置継続

治療中③小学3年生:QH先行セット

QH先行セット

治療中④小学3年生:QH+BH+上下前歯並べ替え

治療中⑤小学4年生:拡大と前歯の並べかえ終了
咬合治療用モノブロック装置(筋機能的咬合誘導装置)へ移行。
上唇の突出は改善しました。

モノブロック装置(筋機能的咬合誘導装置)

*歯を並べるスペースはできたので、中学生までモノブロック装置(筋機能的咬合誘導装置)で咬合誘導を行い、中学生でマルチブラケット法移行を検討

治療中⑥小学4年生:モノブロック装置(筋機能的咬合誘導装置)継続中
上顎糸切歯が八重歯で萌出中

治療中⑦小学5年生:モノブロック装置(筋機能的咬合誘導装置)で上顎八重歯が改善、継続中

はじめのご相談 下の前歯が斜めに生えてきたのが気になる
カウンセリング・診断結果 初診時小学1年生で前歯の生え変わり中です。
右下CB癒合歯のため下顎歯列のアーチが小さく、生え変わりで出っ歯になってきています。大人の歯はレントゲンで確認できました。
骨格的な出っ歯ではありませんが、出っ歯傾向のため上唇突出があります。
大人の歯が生えるスペースが少ないので、隙間を作る拡大、歯列の形態修正(アンロック)と拡大をするとことで顔立ちの適切な成長促進効果で口元が改善されることを説明しました。
*アンロック:ロック状態を開放し適切な成長を促進させて口元を改善すること。
また、舌のポジション・機能が適正でなく不正咬合を悪化させる原因となるため正しい舌機能と嚥下、鼻呼吸ができるようにMFTを併行して行う説明をしました。
行ったご提案・診断内容 成長期に行う治療と咬合治療をご提案
・成長期治療は、前歯が生え変わってなく第一大臼歯も出てきてないため、鼻呼吸、正しい舌位と嚥下が習慣化するように成長期モノブロックブロック装置(ファンクショナルアプライアンス・就寝時に使用する装置)から治療をスタートし、前歯が生え変わったら歯列弓の形態修正(拡大)と前歯の並べなおし(アンロック)へ移行する計画で進めます。
・咬合治療でしっかり咬むようにします
・成長期治療、咬合治療を通じてMFTを行います
MFT:舌や口唇が適切なポジショニングで正しく機能し、正しい飲込み方(嚥下)と鼻呼吸を習慣づけ、不正咬合の悪化を予防する習慣付けです

成長期治療(成長時期にお口の環境を整える治療)
前歯が生え変わるまで
・成長期モノブロック装置(ファンクショナルアプライアンス)先行(写真①②)
前歯が生え変わったら
・QH:上顎の裏側につける装置で、上顎歯列の大きさと形態を修正(前方と側方拡大)する装置(写真③④)
・BH:下顎の裏側につける装置で、下顎歯列の大きさと形態を修正(前方と側方拡大)する装置
・ブラケット:ワイヤーを装着し、前歯をきれいに並べる装置(写真④⑤)

咬合治療
・咬合治療用モノブロック(筋機能的咬合誘導)装置を先行:永久歯の咬合誘導と成長促進効果がある就寝時に使用する装置(写真⑤⑥⑦)
・マルチブラケット法:モノブロック装置後、必要によりマルチブラケット法で咬み合わせを整えます

治療期間 成長期治療:動的矯正治療 1y1m
筋機能的咬合誘導装置(モノブロック装置):小4~現在に至る
おおよその費用 88万円+TAX(マルチブラケット法へ移行する場合は11万円+TAX加算)
治療のリスクについて 咬み合わせが不十分な場合は中学生以降にマルチブラケット法で永久歯をしっかり咬ませます。
凸凹(でこぼこ)や口元の突出が残る場合は、抜歯治療へ移行します。
その他、矯正治療に伴うリスクとして、歯ブラシ不足による虫歯・歯周病、装置による違和感・痛み、口内炎、話しにくい・食べにくい、歯肉退縮、歯髄壊死、歯根吸収、顎関節症の悪化などがあります。