高校2年生女性 ワイヤー矯正治療とMFTを併用して受け口を改善し、口も自然に閉じられるようになった症例

治療前


① 高校2年生 16才:受け口 抜歯治療

治療中


QH(歯の裏側の装置名)


ブラケット装着


BH(歯の裏側の装置名)

治療後


② 大学1年生 18才:2年2ヶ月

その他

ブラケット装着

はじめのご相談 「受け口で口が閉じづらい、力を入れないと閉じない。小学5年生くらいから気になり、高校の歯科健診で受け口を指摘された」とご相談をいただきました。
カウンセリング・診断結果 診察したところ、上顎が後方に下がったタイプの受け口である「上顎後退型反対咬合(じょうがくこうたいがたはんたいこうごう)」であり、なおかつ上の前歯が内側に傾く「舌側傾斜(ぜっそくけいしゃ)」も見られ、より受け口になっていました。

見た目として、下唇が前に突き出ており、唇が閉じない「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」でした。

行ったご提案・診断内容 口を閉じやすくするためには前歯を後方へ下げる必要があることをご説明し、抜歯をしてスペースを作り、ワイヤー矯正で歯を正しい位置に移動させる治療をご提案しました。・上下左右4本の抜歯治療:上下2本ずつ計4本(上下左右の第1小臼歯/4番)を抜きました
・HA:上の奥歯が前に移動しないように歯止めをする装置を装着
・マルチブラケット:全ての歯にブラケットという装置を着けてワイヤーを通し、歯を動かしていく矯正方法です
・顎間(がっかん)ゴム:補助的にゴムを使用し歯の動きをサポートします
・MFT(口腔筋トレーニング):治療と併行して正しい機能(舌の位置、飲み込み方、鼻呼吸、姿勢など)の習慣付けを行います
・保定装置(リテーナー):歯並びや咬み合わせを維持、安定させるために使用します(現在はこの段階)
治療期間 2年2ヶ月
(矯正治療期間)
おおよその費用 900,000円
(矯正治療)
術後の経過や現在の様子 受け口、口の閉じづらさが改善し、見た目も機能的にもご満足いただけました。
現在は、矯正治療後の歯並びの維持(後戻り防止)のため、保定装置を着けていただいており、経過を観察中です。
治療のリスクについて ・矯正治療に伴うリスクとして、歯ブラシ不足による虫歯・歯周病、装置による違和感・痛み、口内炎、話しにくい・食べにくい、歯肉退縮、歯髄壊死、歯根吸収、顎関節症の悪化などがあります。
・治療後は適切な保定を行い、経過観察が必要です。
・治療後も舌を上顎の正しい位置に置き、口を閉じて鼻呼吸をすることを習慣付けることが必須です。これを行わないと、スペースや歯のねじれなどが生じます。
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