子供の矯正治療についてよくある質問をまとめてみました
みなさんが知りたいこと、矯正相談の中でよくある質問をまとめてみました。
お子さまの矯正治療(小児矯正)を検討されるための参考にしてください。
矯正治療の痛みはありますか?
個人差があり、装置をつけた時・咬んだ時・装置を調整した時に痛みと感じたり、違和感と感じたりします。
矯正治療は歯を動かしますので、どうしても何らかの症状が出ます。
人によっては全く痛みや違和感を感じない人もいます。
症状は、装置をつけたまたは調整をした当日の夜あるいは翌日の朝に出ることが多いです。。
痛みや違和感は3日くらいかけて1日ごとに緩和していきます。
痛くて矯正治療をやめる子はいませんので、小学校低学年でも我慢できる程度の痛みだと考えてください。
治療期間はどのくらいですか?
症状により治療の難易度があり期間も変わってきます。
ここでは一般的なケースとします。
◇成長期の治療(歯のアーチをきれいに整え、顎の成長を促し、永久歯が生えてくる環境を整えます)
アーチの修正に1年~1年6ケ月
アーチの修正後に、出っ歯の治療装置や受け口の予防装置を咬合治療まで継続使用します。
◇咬合治療(上の歯と下の歯をしっかりと咬み合わせ、正しい口の機能を整えます)
【1】咬合治療・・咬合誘導(成長期の治療で環境を整えたらそのまま咬合治療に移行します)
成長期の治療後~永久歯が生え変わるまで
*永久歯が生え変わった時点できれいな歯並びになります。
【2】咬合治療・・マルチブラケット法(成長期の治療で環境を整えた後、保定をしながら永久歯が生え変わるのを待ち、生え変わったらスタート)
1年6ケ月~2年 *難しいケースの場合、2年6ケ月
通う頻度はどのくらいですか?
◇成長期の治療
使う装置にもよりますが通常アーチの修正は、最初は2~3週間に1回、そのあとは3~4週間に1回くらいのペースです。積極的に歯を動かす時期は2~3週間に1回くらいになります。
出っ歯、受け口の装置へ移行後は、2~3か月ごとの通院になります。
◇咬合治療
【咬合誘導】
夜寝る時を中心に咬合誘導装置を毎日使います。
通院は2ヶ月に1度です。
【マルチブラケット法】
最初は2~3週間毎、そのあとは3~4週間毎の通院となります。
積極的に歯を動かす時期は2~3週間毎になります。
装置は目立ちますか?
◇成長期の治療
歯のアーチを整える装置は歯の裏側にワイヤーがあるので表からは見えません。
奥歯に装置を取り付けるので奥歯のみ銀色の装置がつきます。
前歯を並べるためのブラケットを上下前歯4本に付けます。ブラケットは透明なので目立たないものです。
そこにワイヤーが通りますので線が入ったように見えます。
◇咬合治療
【咬合誘導装置】夜寝る時に使用する装置ですので、人の目に触れることはありません。
【マルチブラケット法】歯全体にブラケット装置がつき、そこにワイヤーが通ります。一般的な矯正の装置です。
とし歯科クリニックでは、ブラケットは透明で目立たないものを使用しています。但し、全体に装置がつきますので人から見たら矯正をしているのはわかります。ワイヤーは、シルバーで治療の段階により太さや形状が変わります。
*とし歯科クリニックでは、成長期の治療が終わったらほとんどの方が咬合誘導へと進みます。
*1割程度の方が、咬合誘導装置では完全に治りきらないケース(歯が曲がって生えてきた、少しねじれがあるなど)で、その場合は永久歯に生え変わり後にブラケットをつけて治療します。
スポーツはできますか?
スポーツは何でもできます。矯正治療をしたからと言ってできないスポーツは基本的にありません。
但し、ブラケットがついている場合はボールが激しくあたったり、ぶつけたりすると唇が切れることがありますので注意が必要です。
最後に
とし歯科クリニックでは、矯正治療を始める時(装置をつけた日)に【学校の担任の先生へのお願い】のお手紙をお渡ししています。矯正治療を始めること、その他注意事項や父兄へのご連絡のお願いをしています。
親御さまやお子さまが学校生活で安心できること・きちんとご説明できるようにとの思いからです。
まとめ
矯正治療の痛みは、個人差があるが小学校低学年でも我慢できる程度のもの。
子供の治療期間は、大人と違い成長を利用して治療をするので永久歯がしっかり生え変わるまでの長期間になるということを事前に理解しておくことが大切です。
装置は治療経過に伴い変わるため一時的に装置が見える期間があります。但し、咬合治療のマルチブラケット法(表側の場合)については装置が見える状態です。
スポーツはできないものはないので何でもチャレンジしてください。
最後に心配事は治療を始める前にしっかりと確認して正しい理解のもと治療を始めましょう!