矯正治療 Step2 精密検査と診断

矯正初診相談で矯正治療の概要を理解したら、次のステップは、精密検査です。 精密検査は矯正治療を行うために必ず必要な検査です。

精密検査をしないまま、まずは取り外しができる装置を使いましょうなどと勧める先生もまれにいらっしゃるようですが、その場合は、精密検査は何故しないのですか?と質問しましょう。

矯正治療において精密検査をしないということは絶対にあり得ませんので、予備知識として必ず覚えておきましょう。

それでは次に検査の内容をご説明します。

  • レントゲン撮影 4枚
    歯の本数、顔の形態、不正咬合の程度、舌の位置、顎関節の働き、その他に虫歯のチェックや成人の場合は歯槽膿漏も確認します。
  • 写真撮影 9枚
    顔正面、顔側面、顔笑顔 各1枚
    咬合状態正面 2枚、左右側面 各1枚、咬合面上下 各1枚
  • Face Bow Transfer  上顎の位置を確認するための装置
  • Bite 2パターン 下顎の位置を確認するための咬み合わせチェック

検査した資料から分析をして、骨格(不正咬合のタイプ、顎の位置がずれていないか、歯の本数が揃っているか)や顔立ち(口元が突出しているか、後退しているか)が実際にどうなっているかを診断します。

診断により、成長をどのようにコントロールするかや歯をどのくらい動かすかなど、最終的な目標と治療計画を立てることができます。

残念ながら精密検査と診断なしでは、目標を決める事ができません。
目標がないということは治療計画も立てられないということです。

くれぐれも行先表示のないバスには乗らないようお気をつけ下さい。