19歳女性 デコボコの歯並びと突き出した口元を上下抜歯によるマルチブラケット法とMFTを併用して改善し、口も自然に閉じられるようになった症例
①19才1か月:凸凹・叢生 抜歯治療
➁治療中 使用装置
ブラケット
ブラケット
QH
BH
③治療後21才7か月:2y2m
はじめのご相談 | 上下前歯が捻じれて斜めになっている、口も閉じにくい |
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カウンセリング・診断結果 | 上下顎骨の骨格的な前後的バランスに問題ありません。 歯列が狭く、前歯に凸凹があり、突出しているため、口元も突出していて閉じられない状態です。レントゲンで気道をチェックすると幅が狭いため鼻呼吸だけでは十分な空気が吸えないため、口呼吸となり歯列が狭くなり前歯が突出したと考えられます。 |
行ったご提案・診断内容 | ・上下左右4抜歯治療:凸凹の改善と口唇を閉じやすくするために前歯を後方へ下げる必要があるため、上下2本ずつ計4本の抜歯を提案しました ・QH:上顎歯列の拡大と奥歯を前に移動しないようにする装置です ・BH:下顎歯列の拡大と奥歯を前に移動しないようにする装置です ・マルチブラケット:歯を動かす装置です ・顎間ゴム:補助的に使用するゴムで、力の調整をします ・MFT:上記と併行して、正しい機能:ベロ(舌)の位置、飲込み方(嚥下)、鼻呼吸、姿勢などの習慣付けを行います ・保定装置:動的治療後は保定装置で歯列形態や咬み合わせを維持、安定させます。 |
治療期間 | 2年2ヵ月(動的治療期間 |
おおよその費用 | 咬合期治療:90万+TAX |
術後の経過や現在の様子 | 術後の経過良好:リテーナーで保定、現在は経過観察中、正しい嚥下、鼻呼吸の習慣づけを意識していて、経過良好です |
治療のリスクについて | 矯正治療に伴うリスクとして、歯ブラシ不足による虫歯・歯周病、装置による違和感・痛み、口内炎、話しにくい・食べにくい、歯肉退縮、歯髄壊死、歯根吸収、顎関節症の悪化などがあります治療後適切な保定を行い経過観察が必要です。 また、治療後も舌を上顎の正しい位置に置き、口を閉じて鼻呼吸をすることを習慣づけることが必須です。 上記を行わないとスペースや歯のねじれなどが生じます。 |