小児矯正治療Q&A 教えてとし先生!何才から始めるのがいいの?【4才~7才受け口編】
【子どもの矯正治療は本当のところ、何歳から始めるのがベストなのでしょうか?】
世田谷区の小児矯正専門【とし歯科クリニック矯正歯科・小児歯科】
院長で日本矯正歯科学会認定医の松澤稔彦です。
初診カウンセリングに来られる親御さん皆さんから1番多くあるご質問ですね。
お子さまのお口の状態(受け口、出っ歯、叢生、開咬)によっても違うのですが、まずはそれぞれのケースにおいて色々あるご質問から見て行きましょう。
【3才〜7才 受口編】
1才半検診で指摘されました。
様子を見て専門医に相談するのが良いと言われました。
今3才ですが受け口が前よりも悪くなっている気がします。
このまま放っておいたらどうなるのでしょうか。
父親または母親が受け口で子どもの頃に治療しました。
うちの子もすでに受け口になっているのでそろそろ治療を
始めたいと思っています。
それぞれご心配ですよね。
受け口の場合、成長とともに悪化することが考えられます。
3才〜7才くらいまでは「悪化を予防していく」「少しでも改善させる」ということが最初のステップです。だいたい4才くらいから装置を使えるようになるので、その時期から始めることをおすすめしています。
夜寝る時に使うマウスピース型の装置ですが、しっかり使えると予防および改善の効果が出てきます。
上の前歯を下の前歯より前に出すことを目的としています。
この時期に改善をしておくと次のステップの治療にスムーズに移行できる大きなメリットがあります。
何もしないとどうなるなりますか?
受け口の子は上顎よりも下顎が出ているので上顎がブロックされ骨の成長が阻害されます。
下顎だけが成長していき受け口が悪化していくことが考えられます。
骨格的な受け口に移行していくと顎が下顎が前に出て横から見ると顔立ちが三日月状になってきます。
そのような状態に著しくなった場合、矯正治療だけでは治療が難しくなり大学病院でのオペが必要になることもあります。
そのような状態にさせない=「悪化させない」ことが重要です。
受け口の場合は、将来的に抜歯をするしないことよりも悪化させない=オペにならないように治療を考えることが第一優先です。
小さいお子さまの場合、装置を使うことは親御さまの協力が最大限に必要となります。
お子さまと矯正治療についてしっかり話をしていただき、毎日楽しく装置を使えるようにすることが目標を達成するポイントです。
まとめ
3才〜7才までの受け口の矯正治療は予防と改善。
予防して悪化させない、改善して次のステップの治療にスムーズに移行させる。
使用する装置:マウスピース型装置
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日本矯正歯科学会認定医の院長 松澤稔彦がお悩みにお答えします。
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