小学校中学年(4年生)男の子 ブラケット装置やトイシャーによる矯正治療とトレーニング(MFT)を併用して出っ歯と過蓋咬合を改善した症例

初診時:出っ歯・過蓋咬合の状態

歯列の改善後、トイシャー(出っ歯を改善する装置)へ移行

トイシャー継続中、咬合誘導装置による咬合治療を予定

はじめのご相談 「出っ歯がすごいので治したい」とのことでご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 ・上顎突出型(上顎骨が適切な位置よりも前に出ているタイプ)で上下前歯叢生(でこぼこ)の上顎前突(出っ歯)と過蓋咬合(咬み合わせが深い状態)
・上下V字型歯列(上下ともアーチが狭く)
・低位舌(舌が上顎についていない状態)
・口呼吸
行ったご提案・診断内容 成長期に行う治療と咬合治療をご提案

成長期治療(成長時期にお口の環境を整え、適正な成長を促す治療)
・QH:歯の裏側につける装置で、歯列の形を修正し、永久歯が入るスペースを作る。
・BH:QHの下顎用。
・ブラケット:ワイヤーを装着し、上下の前歯4 本をきれいに並べる。
・トイシャー:出っ歯を治す装置で就寝時使用します。骨格的に上あごの前方成長を抑えて下あごを成長させる作用と上の前歯をベロ側へ傾斜させる作用で、出っ歯を改善します。(このような装置を総括してファンクショナルアプライアン
スと呼びます)
・MFT:舌や口唇などが正しい動きやポジショニングで機能し、鼻で呼吸できるようにする練習。毎日おうちで習慣づけるよう練習してもらうことを続けます。

経過観察
・MFTは継続。

咬合治療
・咬合誘導装置による咬合治療を予定。

治療期間 1 年4 カ月(成長期治療の動的治療期間)
動的治療後、トイシャーへ移行し現在に至る
おおよその費用 成長期治療:42万+TAX
術後の経過や現在の様子 出っ歯の改善後、安定しているためタイミングを見て咬み合わせの治療へ移
治療のリスクについて ・歯ブラシが悪いと虫歯のリスクが上がります。
・ファンクショナルアプライアンス(トイシャー)の使用が悪いと症例のように治りません。
・咬み合わせ(歯を並べてしっかりと咬ませる)の治療は次のステップになります。