小学校高学年(6年生)男の子 抜歯の矯正治療とMFTを併用して突き出した口元を改善した症例
①初診:6年生 11才10か月 上下顎左右4抜歯
➁使用装置
マルチブラケット法:ブラケット+ワイヤー
マルチブラケット法:ブラケット+ワイヤー
QH
BH
③動的治療終了:中学3年生 14才4か月
動的治療期間 24か月 2020.6~2022.6
④治療後:経過1年 保定中 高校1年生 15才3か月
はじめのご相談 | 口元が出ているのが気になる。 |
---|---|
カウンセリング・診断結果 | 上下顎の前歯が出ていて、口元も前に突出している上下顎前突の状態。 前歯を引っ込めると口元も下がることを説明しました。 上下左右4抜歯治療予定。 |
行ったご提案・診断内容 | 口元を引っ込めるために上下左右4を抜歯し、上下顎前歯を後方移動する治療を提案しました。 【治療装置】 ・上顎はQH(写真➁):奥歯が前に移動しないように歯止めをする装置です ・下顎はBHへ変更(写真➁):奥歯が前に移動しないように歯止めをする装置です ・マルチブラケット法:全ての歯にブラケットを着けて歯を動かす治療方法(写真➁) ・顎間ゴム:補助的に使用するゴムです ・MFT:上記と併行して、正しい機能:ベロ(舌)の位置、飲込み方、鼻呼吸、姿勢などの習慣付けを行います ・保定装置:動的治療後は保定装置で歯列形態や咬み合わせを維持、安定させます |
治療期間 | 2年1ヵ月(動的治療期間)、現在保定中 |
おおよその費用 | 咬合治療:94万+TAX(定額制) |
術後の経過や現在の様子 | 口元が下がってすっきりしました。 咬合も良好で、リテーナーをしっかり使用しているため、安定しています。 写真④は治療終了後1年経過、良く安定しています。 |
治療のリスクについて | 矯正治療に伴うリスクとして、歯ブラシ不足による虫歯・歯周病、装置による違和感・痛み、口内炎、話しにくい・食べにくい、歯肉退縮、歯髄壊死、歯根吸収、顎関節症の悪化などがあります。治療後、適切な保定を行い経過観察が必要です。 また、治療後も舌を上顎の正しい位置に置き、口を閉じて鼻呼吸をすることを習慣付けることが必須です。 上記を行わないとスペースや歯のねじれなどが生じます。 |